[登山] 撤退記 ~ナイトハイクで蛭ヶ岳を目指す~

丹沢

2月10-11日、蛭ヶ岳を目指してナイトハイクをしてきました。

丹沢は何度も行っていますし、蛭ヶ岳も昨年行ったことがあります。ただし、丹沢のナイトハイクは初めてで不安とドキドキでした。

昨年に蛭ヶ岳に行った際の記録はこちらです

[登山] 初冬の丹沢最高峰 蛭ヶ岳 #1 ヤビツ峠〜蛭ヶ岳
今回は神奈川県最高峰の蛭ヶ岳に行ってきました!蛭ヶ岳は丹沢山域の中央に位置し、日帰りは難しい山です。そのため、蛭ヶ岳山荘に泊まる一泊2日で行ってきました。 3回に分けて蛭ヶ岳登山の様子を書いていきます。 第一回ではヤビツ峠〜塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ヶ岳の登山です。

ナイトハイクで蛭ヶ岳に行こう!と決まった経緯は下記のような感じでした。

先日高尾山を一緒に登った山友達のびっきーさんに「22,23,24の3連休のどこかで丹沢に一泊2日で行きませんか?」と声をかけたのが始まりです。びっきーさんは3連休空いておらず、11日に丹沢蛭ヶ岳に行く予定だったとのこと。それなら一緒に行きましょう!と言うことで急遽日帰り蛭ヶ岳が決定しました。

もう少し人数が欲しいねということで、前回一緒に蛭ヶ岳に登った大吉さんに声をかけてみると、ちょうどお仕事がお休みで行ける!と返事をくれました。

当初は11日の7時半大倉バス停、14時蛭ヶ岳到着、20時下山完了の予定でした。

しかし、それだと次の日の仕事がつらい&温泉に行く時間がないねということで、いっそ夜から登れば早く下山できる!という私の安易な考えでナイトハイクの計画に変更しました。

そんなこんなで決まった蛭ヶ岳行きのナイトハイクでしたが、どんな景色が待っていたのか?蛭ヶ岳まで行くことができたのか?を書いていこうと思います。

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行程

往路:大倉バス停(23:10)→堀山の家(1:00)→花立山荘(1:45)→塔ノ岳(2:20)〜休憩〜塔ノ岳(3:10)→丹沢山(4:15)

復路:丹沢山(5:10)→塔ノ岳(6:10)〜休憩〜塔ノ岳(7:50)→大倉バス停(10:40)

渋沢駅〜塔ノ岳

午後10時半、一緒に登るメンバーと渋沢駅で合流しました。
自分以外の二人は仕事終わりでの登山です笑
ここから大倉バス停まで歩いて行くか、タクシーで行くかを相談してタクシーに決定しました。歩きで行くとおよそ4kmで50分くらいかかります。今日は蛭ヶ岳まで行くため体力の温存を優先。

午後11時、大倉バス停に到着しました。
渋沢駅からの値段は2500円です。MOVというタクシー配送アプリの1000円引きクーポンがあったので実質1500円。3人なので一人当たり500円になりました。
大倉の時点で星が綺麗に見えています。

今日は多めの食料や冬用装備を持ってきているため、ザックがパンパンです。コンパクトになるダウンが欲しい…

塔ノ岳まで6.4km. ナイトハイクの開始です!蛭ヶ岳での朝日が楽しみだな〜(フラグ

午前1時、登山開始から1時間半で堀山の家に到着しました。登山口から結構歩いてきたのですが、登山道は真っ暗なのでほぼ写真は撮っていません。

堀山の家の時点の気温は氷点下にいっておらず、フリースがあれば全く寒くはありませんでした。後々エネルギー不足にならないように行動食をバクバク食べながら塔ノ岳を目指します。

花立山荘まで登ると展望が開け、富士山が見えてきました。ここから風が吹いて寒くなってきたのでシェルを羽織っていきます。

この辺りから雪が出始めました。路肩に雪がある程度なのでまだアイゼンは不要です。雪も寒さからかガッチガチに固まっていました。
塔ノ岳まで後少し!

塔ノ岳 山頂

午前2時半、塔ノ岳に到着しました!
星がめちゃくちゃ綺麗!!!!ここまでがんばってきてよかった〜

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山頂は今までと打って変わって氷点下10度と厳しい寒さでした。北横岳に行った時と同じ雪山用装備で来ましたがものすごく寒いです。

東京方面の夜景も綺麗ですね。写真だと全くわからないのですが、東京タワーやスカイツリーもはっきりと見ることができました。

大倉から塔ノ岳山頂まででそれなりにエネルギーを消費したので、一旦ご飯休憩にしました。ご飯を食べながら星空タイムラプスを撮影していたので、ご飯の写真はなしです。
ご飯は安定のカップラーメン。冬用のガス缶を使ってお湯を沸かしたのですが、中々沸かず時間を使ってしまいました。マイナス10度までのガス缶では足りなかった…

塔ノ岳〜丹沢山

丹沢主脈に入ってすぐに雪が出てきました。山頂でアイゼンをつけてよかった〜
気温は氷点下10度を切っているので、雪はガッチガチに凍っています。アイゼンの刃をしっかりと差し込みながら歩いていきました。

基本的には雪があるのですが、全く雪がなく石や岩が露出している部分もありました。
アイゼンを付けながら石の上はひじょ〜〜に歩きにくいです。何よりもガリガリ石を削るような音がきつい。黒板を引っ掻いたような音が鳴ります…

今回の登山で一番キツかったのがこの主脈の稜線歩きでした。

  • 氷点下10度を切る寒さ
  • 午前3時過ぎという眠たさ
  • 既に7km以上歩いている肉体的疲労
  • 石の上をアイゼンをつけながら歩く精神的疲労

止まると寒いので、体を温めるためにも黙々と歩き続けますが、体が温まると今度は眠気に襲われました。想像以上の寒さ、眠気、疲労に意識が朦朧としてくる時もありました。
意識を保つためにメンバーに話しかけるも返ってこない返事笑
独り言を喋りながら丹沢山を目指しました。あ〜寒い….

丹沢山

午前4時すぎ、丹沢山に到着しました。
ほぼ満月の月が非常に明るく、ヘッデンを消しても道が見えるほどです。

丹沢山の気温はおよそ氷点下13度でした。塔ノ岳山頂よりも気温が下がってきています。本当に寒い。北横岳ではこの装備で寒さを感じることは全くありませんでした。
なのに今日はものすごく寒いです。寒さに体力を奪われ続けるのってキツイですね…

体を温める&精神的な疲れを癒すためにココア用のお湯を沸かします。その間に干し芋をバナーで炙りながら食べてエネルギー補給。

丹沢山山頂からの星空も美しいものでした。いつまでも見ていたい星空。でも実際には寒過ぎて無理。

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厳しい寒さの丹沢山でココアを飲みながら、メンバーと蛭ヶ岳に行くかを相談。
この寒さと疲労で意識が朦朧とする中、蛭ヶ岳に行くのは危険と判断して戦略的撤退を決定。蛭ヶ岳まで行きたかったですが、潔く撤退します。無理してまで行くものでもありません。ソロ登山ならばどうなっても自己責任ですが、パーティーで行く場合は全員の安全を考慮しなければならず、何よりも安全を優先すべきだと考えています。丹沢程度でそこまでガチにならなくても…という方もおられると思いますが、この時の環境・装備・体調からするとここでの撤退判断は間違いなく正解だったと思っています。

丹沢山〜塔ノ岳

丹沢山から塔ノ岳に戻る稜線上では星空・稜線・夜景・相模湾と贅沢な景色を見ながら歩いて行く贅沢な時間でした。ただし、非常に眠たく写真を撮るという行為に割く余裕がなかったため、ほぼ写真は撮っていませんでした…
徐々にですが、東の空が明るくなってきました。

塔ノ岳

午前6時すぎ、日が出る前に塔ノ岳に戻ってました。
山頂にある尊仏山荘に泊まっている方々や、下から登ってこられた方々と横並びになって美しい日の出を見ることができました。

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太陽が上がってくるにつれて、だんだんと気温があがってきました。日光に当たることで体感温度も上昇。月夜では震える程の寒さだったのに、いつのまにかほっとする温かさに。
ちなみに、朝日が上がった後はみなさん山荘の中に戻られていきました笑

朝になってお腹も減ってきたので再びカップ麺の時間です。朝はカップヌードルカレーのBIG。

私がお湯を沸かしている間に大吉さんは既にご飯中でした。お湯が沸くの早くない?笑

びっきーさんは富士山を撮影中

3分待つ間におにぎりを食べようとするとカッチカチに凍っていました!おにぎりって本当に凍るんだ…
こんなときは、

カップ麺の中にダイブ!!!!
カレーライス(仮)の出来上がり。

山頂におられた方に撮影をしていただきました。みんないい表情です笑

最後に撮ってみたかった一枚を撮影。様々な方のTwitterで気になっていた構図。
中々いい感じにジャンプできたかな?笑

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塔ノ岳〜大倉バス停

日の出を堪能したので大倉へ下山開始です!!

丹沢山へと続く稜線上は雪がそれなりにあったのですが、大倉方面はほとんどありませんね。

花立山荘付近から眺める相模湾はいつ見てもきれいです。
海面が白く反射しているのがとてもいい。

山頂は日が上がっても氷点下でしたが、ここまで下ると3度くらいまで気温が上昇しました。さらに下ると樹林帯に入って暑くなりそうなので、シェルを脱いでフリースだけでいきます。

大倉尾根はひたすら階段で精神的に疲れてきますが、天気がいいので気分は上々!

見晴らし茶屋に着くと気温は約18度でした。丹沢山で氷点下13度だったので、この6時間の間に気温差30度以上!!逆に暑いよ〜〜

10時半すぎ、大倉バス停に下山完了!やっぱ大倉尾根は長いわ…

下山後

下山後は鶴巻温泉駅で一時下車して弘法の里湯に立ち寄りました。
mont-bellカードの提示で1000円→800円への200円割引になるのでお得です!!

温泉に入ると登山での疲れが抜けて行くのが感覚的にわかります。やっぱりは温泉最高だ。

入浴後は恒例になりつつあるヒレカツ丼大盛り!登山の後はご飯と肉が食べたくなりません?
他の二人は唐揚げ定食、カツカレーを食べていました。そっちも美味しそう。

まとめ・反省会

今回のナイトハイクは実際に行ってみて反省するところだらけだと感じました。
万全に準備できていたなら、蛭ヶ岳に行けていたかもしれませんし、塔ノ岳までの計画にしていたかもしれません。はたまた計画を中止していた可能性もあります。

キツかったのは以下の点です。

  • 想像以上の寒さ
  • 想像以上の疲労
  • 想像以上の眠気

全部想像を超えていた…

その中でも、寒さ対策が一番の反省です。
塔ノ岳山頂の時点で氷点下10度を切る寒さ。数字以上に寒かったです。北横岳などの雪山に行った時と同じ装備でいったのですが、今回の方が遥かに寒かった。それは太陽がない夜だったからです。太陽があれば体感温度としては暖かめですもんね。

寒くて寒くてキツかった山頂&稜線でしたが、計画の時点で以下の点をもっと検討すべきでした。

  • 真夜中の山頂や稜線の寒さはどのくらいか?
  • どの程度の装備があれば快適になるのか?
  • 耐えきれない寒さの場合どこに避難するか?

これらの点を考慮できていたら装備を買い足して暖かくしたり、塔ノ岳で朝日が上がる時間を目指して出発できていたと思います。
今回はルートに危険箇所がないため全員無事に下山できたからいいものの、別の山であればその限りではなかったかもしれません。反省すべきですね…

実際にやらかしたことで、たくさんのことを学べた登山になりました。
山での失敗は無い方が安全でいいのですが、経験という点では失敗してよかったなとも思っています。同じ失敗はしないようにしっかりと次に活かしていきます。

YAMAP、Instagramにも投稿していますので、よろしければこちらもご覧ください。

[撤退記] 丹沢山-2020-02-10 / Krunaruさんの丹沢山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
丹沢山の登山・山登りレポート。日帰り。累積標高は1796m、距離は18.8km。堀山~塔ノ岳~日高~竜ヶ馬場~丹沢山~竜ヶ馬場~日高~塔ノ岳~堀山。個人ブログにも掲載しています

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